組合の紹介

秋田県立大学教職員組合設立アピール

2011年3月28日

 秋田県立大学が法人化されて5年が経過しようとしています。この間、過半数代表者を中心に大学当局と種々交渉してまいりましたが、最初に任期が達成される法人化5年を契機に、全学にわたる教職員組合を結成し、大学当局と対等の労使関係を結ぶことが合理的な選択であろうと考えます。もとより、教職員組合を設立することは大学当局と対決するためのものではなく、教職員組合と大学当局が協力して本学を学生や教職員にとってより素晴らしい大学にしようとする試みです。

 私たちが、教職員組合を設立する理由は以下の通りです。

①本学は全国の国公立大学に先駆ける形で、教職員に対して、任期制、年俸制、評価制度をスタートさせましたが、最初からその内容に不明瞭なところが多く、5年の歳月を経ても依然その多くが明らかではありません。

②その解決に向けて過半数代表者が努力を尽くしてきましたが、これまでの教職員の会のような団体交渉権を持たない交渉ではその努力にも限界があり、より強力な形で交渉を進める必要があると考えます。

③全国の事例を見ると、公立大学は首長や理事長・学長の交代等によって経営方針が大きく変更される例が見られるなど、常に不安定な状況に陥る可能性があります。不合理な状況変化に対して正当な権利を主張するなど、私たちが安心して働ける職場環境を確保するためにも教職員組合の存在が必要です。

④全国組織の公立大学教職員組合連合会(公大連)に加盟することで、公大連より他公立大学の情報などを入手したり、また他の国公立大学との連帯的な活動を行うことができます。

⑤教職員組合の設立により全学的な活動を行うことによって、キャンパス間や、教職員間での連帯機運を向上させることができます。

 私たちは教職員組合を設立することによって、組合員の意見を反映した民主的な大学運営を目指すと共に、その労働生活条件の維持改善と経済的地位の向上を図り、これを通じて大学の教育・研究の質的向上と社会貢献を促進します。

秋田県立大学教職員組合設立大会
参加者一同